お知らせ

ご存知ですか?「保活」

3月も半ばを過ぎ、いよいよ新しい季節に入りますね。

進学、就職の方々も多いことと思います。

ご自身に何も変化がない方々も、周りの雰囲気が変わることで少し気分が違ってくるのではないでしょうか。

 

さて、「保活」という言葉をご存知でしょうか?

保活(ほかつ)とは・・・子どもを保育所に入れるために保護者が行う活動。都市部では、保育所の入所希望者が定員を上回り、入所できない待機児童が多数いるため、入所選考の際に有利になるように就労条件を変更したり、入所しやすい保育所の近くに引っ越したりするなど、涙ぐましい努力をしている保護者も多い。(コトバンクより抜粋)

 

厚労省では、昨年の5月に、「保活」の実態に関する調査を行いました。(参考資料:「『保活』の実態に関する調査」の結果等について(平成28年5月20日)

調査結果を見ると、「保活」による苦労・負担がの声が多く寄せられています。

 

 

約10年前に都内に住んでいた私も、当時「保活」などという言葉が使われてはいませんでしたが、翌春に向けて生後数か月の息子を抱きかかえて何園も回り、情報を集めながら入園申し込みをしたのを覚えています。周りには認可保育園に入れず、お給料の半分以上を保育料に充てなければならないという人が何人もいました。

 

 

その後、都内からこの長野へ引っ越してきてびっくりしたことが、この地域では、「保活」という言葉とは縁遠い環境だということ。

 

一部地域では3歳未満児のクラスが定員オーバーで希望の園に入れなかった、というところもあるようですが、それでも他の園で空きがあり、車社会のおかげもあってさほど距離も関係なく登園・通勤できているようです。

 

未満児では希望園に入れなくとも、年少以上児になる頃には地域の園に入れますし、一部の地域以外では未満児からずっと希望園に入れるところも多いようです。

 

何のための仕事で、何のための保育なのか・・・園に入ること、預ける場所が確保できること自体に照準を合わせていた約10年前の時から、今なお子育てをしている私としては、この問いに対してとても深く考え、悩み、それでも答えを出せずにいます。今は入園の問題がほぼなくなり「保活」をすることなくいられる環境であっても、悩み続けているお母さんたちが多いのをニュースやインターネットで見ると、他人事とは思えない気持ちでいっぱいです。

 

育児をしながらの仕事と言うのは充実した日々になる反面、なかなか大変な面も多々出てきます。

子どもの急な病気や怪我への対応、送迎、残業時や子どもの長期休暇時の保育。園や学童、職場や家族の理解、サポート。

 

親だけで子どもを育てると言うのは難しい場面もあります。地域含めた他の大人が関わってこその子育てであり、その始まりが「保活」なのではないかと感じています。

 

皆さんの地域では「保活」がありますか?どういった部分で大変だったり、地域の支えを感じますか?

 

(文責・担当宮原)

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