小口です。
もう1年前の話ですが…、私が所属している伊那の経営研究会に、「株式会社和える」代表取締役の矢島里佳さんと、「人と経営研究所」の大久保寛司さんがいらっしゃって、対談をしてくださいました。
和える(aeru)というのは、0歳から6歳までのお子さんに、伝統産業の職人さんたちが作ったホンモノを届けようというブランドです。
https://a-eru.co.jp/
その株式会社和えるを大学生の時に立ち上げた矢島里佳さんは、どんなバリバリの女性かと思ったら、見た目もしゃべり方もふんわり優しくかわいらしい雰囲気の女性でした。
矢島さんが伝統産業品に惹かれたのは、茶道を習っていた時。
茶室にいるとどうしてこんなに心が落ち着くのか?と考えた時に、伝統産業品で囲まれているからだということ、伝統産業品には人の心を穏やかにする力があるからだと気付いたそうです。
矢島さんのすごい所は、その感性と行動力。
伝統産業品に魅力を感じた矢島さんは、日常生活で着物を着ることは不便なのか?ということを実験するために、毎日大学に着物を着て通学したり、伝統産業の職人さんに会いに行くための旅費を援助してもらうために、企画書を作って企業に売り込んだりと、考えたことは実際に行動してしまうのです。
対談の中で矢島さんは、人間は3歳位までに基本的な感性ができてしまうので、本物に触れるのは年齢が小さければ小さいほど良いということ、本物に触れるか触れないかでその後の感性が大分違ってきてしまうということ、プラスチックの器と職人が作った器を手に取った時、子供は「やっぱり分かってくれた。」という反応をするということを仰っていました。そこで、対象を0歳から6歳までのお子さんに絞ったブランドを立ち上げたそうです。
また、矢島さんは「伝える」ということの難しさについても話をしてくださいました。高校生の頃は放送部に所属して、将来ジャーナリストを目指していたとのこと。何を伝えるかも大事だけれど、「伝えた相手が自然と行動してしまう」というのが本当に伝わった状態だと仰っていました。
対談を聞き終えて、「矢島さんという人と、和えるという会社と、その商品のことを多くの人に紹介したい!」という衝動に駆られました。
そして、妊娠中の従妹への出産祝いは絶対「和える」の商品にしようと思いました。
写真は、その従妹が出産した子供と、「和える」商品の手すき和紙でできたボールです。
もう少し大きくなったら、このボールで遊んでいる時の様子をぜひ見てみたいです。
ブログ更新回数が年間3回というブログ無精な私をして、1年がかりの更新をせしめた矢島さん。
矢島さんの「伝えたいこと」は、私にしかと伝わりました!
いやはや、すごい人だ…