先日、「信州あいサポート運動」研修に参加してきました。
「あいサポート運動」とは、平成21年11月に鳥取県が始めた運動で、地域の誰もが障がい者と共に生きるサポーターとなってもらおうという取り組みです。平成23年に島根県・広島県、平成25年8月に奈良県にも広がり、我が長野県では「信州あいサポート運動」として平成25年9月から始まったそうです。
事業内容は主に
①「あいサポーター」の募集
②「あいサポート企業・団体」の認定
の2つで、
①「あいサポーター」というのは、障がいのことを理解し、障がいのある人が日常生活で困っている時に手助けや応援をしてくれる人
②「あいサポート企業・団体」というのは、運動の趣旨を理解し、障がい者理解のための社内研修、障がい者就労に対する支援や、バリアフリー化を始めとする社会的障壁の除去などの取り組みを行う企業・団体
のことです。
研修の内容は、
①信州あいサポート運動についての説明
②障がいを理解するためのDVD(50分)の視聴
③簡単な手話講座
で、研修を受講後「あいサポーター」として、「あいサポートバッジ」と 「障害を知り、共に生きる」というパンフレットをもらえました。
鳥取県作成のDVDでは、視覚障がいを持った方への配慮として突然体に触れず前方から声を掛けることや、言語障がいには言語機能の障がいと音声機能の障がいがあり、その2つが重複する重複障がいの方もいらっしゃることなど、障がいの特性や配慮について学ぶことが出来ました。
DVDの中で、肢体不自由の方が「困っている時に声を掛けてもらえると嬉しい」とおっしゃっていましたが、普段障がいを持った方をお見掛けすることがあまりないので、きっと色々な障壁があって外出し辛いのだろうな…と思います。
自分に何が出来るか分からなくて躊躇しがちですが、「何かお手伝いできることはありますか?」などと声を掛けることで、声を掛けられた方も、手が足りていたとしても嬉しいと思います。
「あいサポーターバッジ」を着けた人が増えて、障がいを持った方も外出しやすい地域になるといいですね。
長野県では、平成29年度までに、この「信州あいサポート運動」の県民認知度を50%とすることを目指しているそうです。「あいサポーター」には、研修を受けなくてもバッジとパンフレットを受け取ることで、誰でもなることができますので、ぜひ皆さんも問い合わせてみられてはいかがでしょうか。
問い合わせ先…長野県健康福祉部障がい者支援課社会生活係
http://www.pref.nagano.lg.jp/shogai-shien/kenko/shogai/aisupport/aisupport.html